高齢者や要介護者のお着替えは大変ですが、お好きな服を着る楽しみはとても大事です。私の父は認知症が進んで、ほぼ寝たきりになり発語もなくなってしまいましたが、介護士さんに「あら！今日はいいのを着てるね！」なんて言われると、笑顔が出ます。(*^^*)

高齢者や要介護者の方は関節が固くなってしまうので、更衣介助される方は大変ですね。こうのふくがご提案しているお好みシャツは、着せる人のスキルや体力に関わらず、安全にお着替えができ時短にもなります。着やすい服・着せやすい服は、介護する人の負担を軽減します。少しでも心に余裕ができれば、身だしなみを整えることを楽しむ余裕が持てるかもしれません。

期待できる効果をまとめると、

• 気持ちが前向きになる
• 明るくなる
• 張り合いが出る
• 外出しようとやる気が起きる
• 介護者との話のきっかけになる

などがあります。

おしゃれをすることで、高齢者や要介護者の方のお気持ちが少しでも明るくなれば、介護する側もうれしくなります。おしゃれはアイデンティティを表現する手段の一つです。また、肌に直接触れるものが、気持ちよかったら、少しでも快適な一日を過ごす事ができます。

着せやすいだけでなく、カラーやデザインも高齢者や要介護者の方のお好みに合わせて選びたいですね。コミュニケーションが取りにくい方もおられるかもしれませんが、たとえ話すことができなくても、気持ちの良い服を着せてあげれば、きっと小さなサインを出してくれていると思います。

外出や来客の予定がない日は、一日中パジャマのままという方もいらっしゃるのではないでしょうか。パジャマは十分な睡眠を確保できるよう、体を休める要素が備わっています。

非常にラクですが、毎日パジャマでいると次第に気持ちが鈍ってしまうことに…。それは高齢者や要介護者にとっても同じです。ベッドで横になる時間が長くても、一日中パジャマでは昼と夜の区別がなくなり、長い時間がずっと続いているような感覚になってしまいます。そうなると脳への刺激が乏しくなり、身体能力の低下などにつながりかねません。

そのため、在宅介護の場合でも寝るための服と日中の服を変えて、メリハリをつけるのがおすすめです。メリハリがつくことで生活のリズムを整え、気力を高めるきっかけになります。介護生活の中でおしゃれをすることは、生活に彩りが加わります。いつも同じ服ではなく、さっぱりとした服装やカラフルな服装など、「今日はどれを着る？」と毎朝声を掛けてモチベーションのアップにつなげましょう！